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土木工事 造成工事の大事な作業の盛土って何?詳しく紹介

土木工事では、街づくりのスタートラインである宅地造成や造成工事を行います。

その造成工事の大事な作業には「盛土」という施工があります。今回はその「盛土」について取り上げたいと思います。


土木工事での盛土について

そもそも「盛土」とは何だろう?と思うかもしれませんが、地盤となる土地に新たに土を盛り、異なる地形を造る工程を指します。

単に、土木工事で平らな土地にするだけだというように、単純なイメージかもしれません。

 

しかし、実は奥が深い土木工事なのです。

例えば、盛土の材料である土の性質も見極めなければなりません。どのような土でも良いワケではありません。

 

盛土材料の持つべき性質については、以下です。

・トラフィカビリティ(施工現場の地面が、ブルドーザーやクレーン車などの建設機械等の走行に耐えられるかどうかを表す度合い)が良いこと


・せん断強さ(材料が破断せずに耐えられる最大せん断応力)があり、圧縮性が小さく、浸食に対して強いこと


・木の根などの有機物を含まないこと。

 

などです。

 


土木工事での盛土の造り方

先に挙げた適した盛土材料を搬入し、締固め厚さが均一になるよう敷均します。

排水を考慮するために、縦横断勾配に留意して水が盛土内に侵入しないように締固めます。

 

土木工事における締固めは、土に含まれる空気を少なくして土の強度を確保するための作業です。

十分に締固められていれば、雨による影響で軟化しにくくなります。

 

土木工事の盛土の品質については、この締固め度で管理しているといっても過言ではありません。

 


造成工事

土木工事と一口にいっても、基礎工事・造成工事・外構工事といった工事に分かれています。

ここからは、造成工事についてご紹介します。

 

造成工事とは、これから利用する土地を用途に合わせて整えることです。

例えば、畑として利用していた土地に構造物を建てたい場合には、石やゴミを取り除いて、盛土をするといった土地を平らにする施工も必要になります。

 

一般的に行われる造成工事の種類については以下になります。

・整地
地面を平らに地固めする工事

 

・伐採
雑草や木の根を取り除く施工

 

・地盤改良
軟弱地盤を強化する工事

 

・土盛
傾斜している土地に土を盛って平らにしたり、止水壁として汚染物質を遮断する

 

・土留
土盛をした場所では、隣接地への土砂の流出や流入を防ぐため土留が必要なケースも。

 

これらが造成に必要になる土木工事になります。

見てわかるように、土木工事は土を扱うことがほとんどです。

 

そのため、土木作業員も盛土の役割を十分に理解できています。

なお、あまり頻繁に行う機会のない土盛の費用相場については、重機を使うことになります。

 

それだけに費用が高額になりがちです。1㎥あたり6,000円~8,000円程度の費用がかかります。

さらに土盛を行った場所というのは、地盤が軟弱になる恐れがあるため、土木工事ならではの作業になる地盤改良工事も同時に行わなければならないケースがあります。

 

それだけ費用もかかる工事でもあります。


盛土の役割

土木工事で大事になる盛土。上載荷重を支える役割だけでなく、止水壁としての役割もあります。

前者の盛土は、道路盛土工・鉄道盛土工・造成工などがあり、主に道路工事や造成工事で施工されます。

 

後者の盛土は、河川護岸やロックフィルダムなどの河川や海で施工されます。

どちらにおいても、構造物を支えたり、透水性地盤なら環境汚染対策に役立つ大事な作業です。


おわりに

冒頭でも伝えたように、単純なイメージではなく、土木工事は奥深い工事だということが理解できたのではないでしょうか。

土木工事の魅力を再発見していただけたら幸いです。