外壁のコーキング材も劣化する!?外壁塗装とセットで施工
新築から7~15年ほど経過すると、一度は外壁塗装を行う時期に差し掛かります。
その際はコーキング材の打ち増しあるいは打ち替え施工も一緒に行いましょう。
ここでは、外壁塗装時に必要となるコーキングについてご紹介します。
コーキングとは?
外壁塗装において「コーキング」とは、外壁材の隙間を埋めるパテのようなものです。
外壁材同士の隙間を埋めるための材料ですが、ひび割れを補修したり、窓枠のフチなどに注入することもあります。
内装工事では、浴槽のフチにも使われています。水漏れトラブルを防ぐために、主に水回りに使われる材料です。
外壁塗装の費用やコーキングする箇所
外壁もコーキングも定期メンテナンスが必要です。
なかには、「耐久年数が長い塗料やコーキング材を使用すればいいのでは?」と思われる方もいますが、材料費が高くなります。
加えて、次の外壁リフォームの際もそのグレードを落とせなくなり、施工費用の負担がかかる結果になるので、一概におすすめできません。
外壁塗装工事においては塗料の耐久年数と合わせたうえで、塗装とコーキングの打ち増しや打ち替えを行うようにしましょう。
一般住宅での主なコーキング箇所は、壁材の目地部分、窓、ドアの開口部まわりです。注文住宅の場合には、規格外の窓やドアを設置している傾向にあり、窓の数が多ければ、それだけ施工費用もかかるので見積もりをしっかり確認しましょう。
コーキングしないとどうなるの?
コーキング補修をしないと、コーキング材が劣化します。
そこからひび割れを起こし、目地の隙間から雨水が侵入してしまうと、雨漏りの原因になる可能性があります。
外壁材もコーキング材も「紫外線」に弱い性質を持っています。
特にコーキング材には素材を保護する添加剤が入っていますが、紫外線を吸収しやすくなり劣化を早めてしまう恐れがあります。
コーキングの寿命は、弾性がある素材なだけに外壁材より劣化しやすく、5~10年を目安にリフォームを考えましょう。
毎日紫外線や雨に晒されているので、コーキングしないことには日々劣化をしていきます。
コーキングに何日かかる?
コーキング材は、乾燥時間が長めです。表面硬化に約2時間、皮膜硬化に約1日、完全硬化までには約3日を要します。
シーリング施工について
外壁塗装ならば「塗替え」のみですが、シーリング施工には既存のシーリング材を取り除いて、新しいシーリング材を充填する「打ち替え」と、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を充填する「打ち増し」の2つの工法から選びます。
外壁のシーリングは定期的に打ち替えをして補修をする必要があります。
打ち増し施工のほうが費用を抑えられるのですが、打ち増し施工についてはシーリング材が硬化やひび割れなど劣化が進み切っていない場合に行います。
いわゆる予防的な措置です。
外壁塗装との組み合わせをおすすめしますが、打ち増し、打ち替えどちらの方法を採用するかの判断は外壁材やシーリング材の状態によります。
・ひび割れ
・手にチョークの粉が付着する
・隙間が開いている
・変色
・剥がれ
このような劣化のサインが見られる場合には打ち替え工法を採用することになります。
もちろん、相談することで打ち増しの施工ができる可能性はあります。
その際は、下地処理を丁寧に行える業者選びもポイントになるでしょう。
おわりに
外壁塗装のみ施工も可能ですが、耐久性の問題も考えるとシーリング施工は一緒に行うのが効率的です。
また、外壁塗装、屋根塗装工事と組み合わせることにより、さらに雨漏り対策に繋がります。
大切な住まいを守ることに繋がりますから、工事の組み合わせを相談してみてはいかがでしょう。